新型インフル感染者が13万人を超えた
2009年 07月 28日
2009年7月28日
世界保健機関(WHO)は、新型インフルエンザの世界の感染者数が、28日までに累計で13万人以上に達したと発表しました。
6月11日に世界的な大流行(パンデミック)発生を宣言した時の感染者数は、2万9000人弱だったことを考えると2カ月弱で4倍以上に膨れ上がり、感染国は世界のほぼすべての国に達したようです。
WHOは世界的な広がりを受けて監視態勢を変更し、重症者の拡大防止などに重点を置いています。
既に個別の感染例の報告を求めていないため、実際の感染者数はもっと多いのではないかという見方もあります。
WHOはさらなる感染拡大を懸念しており、ウイルスの変異などに対する警戒も強めていいます。
デンマーク、日本などでは新型インフルエンザに有効とされる治療薬タミフルが効かない耐性ウイルスの発生が確認され、ウイルスが変異する事例も見られます。
変異したウイルスが急速に広がる兆候はなく、感染者も重症には至っていないようですが、今後、毒性の強いウイルスに突然変異すれば、重症者が急増する恐れが大きくなるため、警戒が必要です。
ワクチン生産に関しては
WHOのキーニー・ワクチン研究部長は、「現時点では新型インフルエンザの感染拡大を阻止することは出来ない(7月13日)」と警告しました。
また、「すべての国がワクチンを入手できるようにする必要がある」とし、「特に治療体制を維持するため、医療関係者に優先的にワクチンを投与すべきだ」との考えを示しました。
WHOはワクチン生産に関する新たな勧告は出しませんが、世界各国の製薬会社が通常の季節性インフルエンザ用ワクチンの生産をほぼ完了する状況にあるため、「早期に新型インフルエンザワクチンの量産態勢をとるように期待する」と表明しました。
一方国内の情勢は
夏を迎えても、新型インフルエンザの感染者が拡大し、5000人を突破(24日、厚生労働省)しました。
先週(13~19日)の新たな感染者は過去最多の1502人に。今月14日、山形県で感染者が確認されたので、患者は全都道府県に及んでいます。
国内の1週間ごとの新規感染者数は、関西の高校で集団感染があった5月中旬に276人を記録。その後、学校閉鎖などの対策で34人まで減ったものの、6月に入って再び増加しています。(図参照)
感染者の累計は検疫などでの確認を含め5031人(24日午前6時現在)。そのうち8割は海外への渡航歴がありません。
秋になるとさらなる感染拡大が予想されます。それも毒性の強いウイルスに突然変異する可能性も大です。
今から取るべき対策について次回から考えていきたいと思います。
世界保健機関(WHO)は、新型インフルエンザの世界の感染者数が、28日までに累計で13万人以上に達したと発表しました。
6月11日に世界的な大流行(パンデミック)発生を宣言した時の感染者数は、2万9000人弱だったことを考えると2カ月弱で4倍以上に膨れ上がり、感染国は世界のほぼすべての国に達したようです。
WHOは世界的な広がりを受けて監視態勢を変更し、重症者の拡大防止などに重点を置いています。
既に個別の感染例の報告を求めていないため、実際の感染者数はもっと多いのではないかという見方もあります。
WHOはさらなる感染拡大を懸念しており、ウイルスの変異などに対する警戒も強めていいます。
デンマーク、日本などでは新型インフルエンザに有効とされる治療薬タミフルが効かない耐性ウイルスの発生が確認され、ウイルスが変異する事例も見られます。
変異したウイルスが急速に広がる兆候はなく、感染者も重症には至っていないようですが、今後、毒性の強いウイルスに突然変異すれば、重症者が急増する恐れが大きくなるため、警戒が必要です。
ワクチン生産に関しては
WHOのキーニー・ワクチン研究部長は、「現時点では新型インフルエンザの感染拡大を阻止することは出来ない(7月13日)」と警告しました。
また、「すべての国がワクチンを入手できるようにする必要がある」とし、「特に治療体制を維持するため、医療関係者に優先的にワクチンを投与すべきだ」との考えを示しました。
WHOはワクチン生産に関する新たな勧告は出しませんが、世界各国の製薬会社が通常の季節性インフルエンザ用ワクチンの生産をほぼ完了する状況にあるため、「早期に新型インフルエンザワクチンの量産態勢をとるように期待する」と表明しました。
一方国内の情勢は
夏を迎えても、新型インフルエンザの感染者が拡大し、5000人を突破(24日、厚生労働省)しました。
先週(13~19日)の新たな感染者は過去最多の1502人に。今月14日、山形県で感染者が確認されたので、患者は全都道府県に及んでいます。
国内の1週間ごとの新規感染者数は、関西の高校で集団感染があった5月中旬に276人を記録。その後、学校閉鎖などの対策で34人まで減ったものの、6月に入って再び増加しています。(図参照)
感染者の累計は検疫などでの確認を含め5031人(24日午前6時現在)。そのうち8割は海外への渡航歴がありません。
秋になるとさらなる感染拡大が予想されます。それも毒性の強いウイルスに突然変異する可能性も大です。
今から取るべき対策について次回から考えていきたいと思います。
by chieko_kakita
| 2009-07-28 21:02