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元日本共産党池田市会議員垣田千恵子の日記です。 垣田千恵子のホームページにもリンクしていますのでTOPからご覧下さい。


by chieko_kakita
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ちひろ美術館、禄山美術館

 2005年6月5日
 信州美術館めぐりの続きです。
 ちひろ美術館は入り口で9時の開館を待って入り、12時までたっぷりと鑑賞しました。
 駐車場で待っていたバスの運転手さんの話では、その間いくつもの団体がバスで来たけれど大体3回転したというのです。ということは、美術館は約1時間滞在で次の観光に出発するというパターンでしょうか。運転手さんには永らく待ってもらって気の毒でしたが、これだけゆっくりと観ることが出来て大満足です。
 
ちひろ美術館、禄山美術館_b0049029_1852473.jpg

 (写真は、広大なちひろ公園の中にあるちひろ美術館)
 自らを信州人と語っていたちひろの、幼いころから親しんできた信州の自然や風土の中から生まれた作品の数々が展示されていまして、ちひろの生まれ育った環境や少女時代から青春時代まで当時の世相とともに大変興味深くみることができました。
 また、第2展示室では「ちひろの人生」を紹介していました。
   
   戦争が終わって、
   はじめて なぜ 戦争が
   おこるのかということが 学べました
   そしてその戦争に 反対して
   牢に入れられた人たちの
   いたことを 知りました
   殺された人のいることも知りました
   大きい感動をうけました
   そして その方がたの人間に対する
   深い愛と、真理を求める心が
   命をかけてまで この戦争に
   反対させたのだとおもいました
 
 26歳のちひろが今後どう生きるべきか思い悩んで赤裸々に綴った日記の一節です。その後日本共産党に入党し、31歳で若き法律家松本善明氏と結婚。松本善明氏は、後に日本共産党の衆議院議員となります。
 
 私は若いころから信州には幾度となく冬のスキーや夏の上高地、安曇野、白骨温泉などに来ましたが、今回の旅行で信州には意外と美術館が多いのには驚きました。これまでとは違った信州の楽しみ方を知りました。再発見です。

 禄山美術館は、彫刻家萩原禄山の作品と資料を保存している美術館でした。
 同時代に影響を与え合った、高村光太郎の彫刻も展示されていました。
 私は以前、娘中学3年生、息子小学校6年生の夏休みに東北の花巻にある、かつて光太郎と知恵子の住んでいた家までいったことを思い出しました。冬の積雪が3メートルにもなる地で、すきま風が容赦なく入り込むあばら家に高齢の2人が住んでいたことに強い印象を受けました。思えば、信州も私たちのように観光で行くのではなく住むには冬の寒さが厳しいところです。そんなところだからこそ、精神や感覚が研ぎ澄まされて芸術や創作活動をするには適しているのかなと、思ったりもしました。
ちひろ美術館、禄山美術館_b0049029_1855619.jpg

(写真は禄山美術館の庭)
by chieko_kakita | 2005-06-07 18:10