ごみの場合、体積の減量が重量の減量に比例するのかな?
2005年 09月 16日
2005年9月16日
厚生常任委員会では、家庭ごみの指定袋制実施にともなう条例改正案を審議しました。条例の名称は「池田市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部改正」案です。日本共産党の厚生常任委員は私(垣田)です。
ごみの「指定袋制」については、8月1日から22日まで池田市がパブリックコメントを募集していましたが、93件もの意見提出があったと報告されました。
これまで池田市が実施したパブリックコメントのなかでもおそらくこの93件というのは、最高の数ではないかと思います。意見の集約で賛否の状況は、賛成11件、基本的には賛成60件で、全体の76%が賛成意見であったと報告がありました。
条例提案のおもな内容は
指定袋制の目的はごみの減量・資源化を推進することです。
減量の目標は燃えるごみ、粗大ごみ等いずれも20%削減です。
ごみ排出用指定袋は、一人当たりの年間排出量を現在の200kgから160kgとしこれに世帯の人数を乗じた排出量を割り出し、そのための枚数を無料配布し、それ以上必要ならば指定袋を販売する(市民は購入するということ)。
粗大ごみはシールを(市民は300円で購入して)貼る。長辺が1.5メートル以内はシール1枚、それ以上のものは2枚。
燃えないごみはすべて有料。指定袋20㍑袋100円、30㍑袋150円。
その他、福祉加算(紙オムツ加算)として一定の枚数をプラスする。
私は、この「有料化の条例提案」に反対しました。
指定袋制の提案はごみの無料化提案???
市長をはじめ自民党の委員は、「これまでは各家庭でゴミ袋を購入していたんだから、それを指定袋制でこれまでの分量の80%排出に努力すれば無料だ。だから、今回の条例改正は無料化提案なんだ」としきりに宣伝しています。
もちろん、減量に努力することは当然ですが、この条例提案には燃えないごみや、粗大ごみはすべて有料化として含まれているのです。しかも燃えるごみ指定袋も一定量以上は有料ですから「無料化の提案」だと言うのはかなりムリがあります。
ごみの場合、体積の減量が重量の減量に比例するのか
私が8月中、減量実験をした結果からいえることは、確かに各家庭の努力でごみの「カサ」・体積は減らすことは出来ます。(私は20%どころか40%ぐらいの減量に成功しました)
しかし、ライフスタイルを変えない限り「カサ」・体積は減らせても、全体の重量は変わらないのではないかと言う疑問がでてきました。
なぜなら、指定袋はすべてリットル・容量です。
ところが、ごみの処理量はトン・重量で計算しています。焼却灰もトン・重量です。
私の質問に竹本部長は「既に有料化した市では、このやり方で減量に成功している」と答弁しました。
液体なら重さと容積がほぼ比例するでしょうが、ごみの場合は果たして体積の減量が重さの減量に比例するのかどうか。このメカニズムを知りたいですね。
税と料金徴収について
また、ごみ行政を考えるとき税で行い、さらに料金を課すことは問題があると思います。
減量化を市民に理念で迫るのではなく、料金徴収と言う一種の強迫観念を抱かせて減量化をはかるのはよくないと考えます。このやりかただと、一定の時期が過ぎたら意識が薄れ、今度は金さえ払えばいくらでも出すと言う感覚に陥ります。
行政の側からも、料金を払ってもらっても、かえってごみを増やすことになればなんにもなりません。
減量を成功させるには、もっと行政と市民が学習し協力していくことが大切だと思います。
厚生常任委員会では、家庭ごみの指定袋制実施にともなう条例改正案を審議しました。条例の名称は「池田市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部改正」案です。日本共産党の厚生常任委員は私(垣田)です。
ごみの「指定袋制」については、8月1日から22日まで池田市がパブリックコメントを募集していましたが、93件もの意見提出があったと報告されました。
これまで池田市が実施したパブリックコメントのなかでもおそらくこの93件というのは、最高の数ではないかと思います。意見の集約で賛否の状況は、賛成11件、基本的には賛成60件で、全体の76%が賛成意見であったと報告がありました。
条例提案のおもな内容は
指定袋制の目的はごみの減量・資源化を推進することです。
減量の目標は燃えるごみ、粗大ごみ等いずれも20%削減です。
ごみ排出用指定袋は、一人当たりの年間排出量を現在の200kgから160kgとしこれに世帯の人数を乗じた排出量を割り出し、そのための枚数を無料配布し、それ以上必要ならば指定袋を販売する(市民は購入するということ)。
粗大ごみはシールを(市民は300円で購入して)貼る。長辺が1.5メートル以内はシール1枚、それ以上のものは2枚。
燃えないごみはすべて有料。指定袋20㍑袋100円、30㍑袋150円。
その他、福祉加算(紙オムツ加算)として一定の枚数をプラスする。
私は、この「有料化の条例提案」に反対しました。
指定袋制の提案はごみの無料化提案???
市長をはじめ自民党の委員は、「これまでは各家庭でゴミ袋を購入していたんだから、それを指定袋制でこれまでの分量の80%排出に努力すれば無料だ。だから、今回の条例改正は無料化提案なんだ」としきりに宣伝しています。
もちろん、減量に努力することは当然ですが、この条例提案には燃えないごみや、粗大ごみはすべて有料化として含まれているのです。しかも燃えるごみ指定袋も一定量以上は有料ですから「無料化の提案」だと言うのはかなりムリがあります。
ごみの場合、体積の減量が重量の減量に比例するのか
私が8月中、減量実験をした結果からいえることは、確かに各家庭の努力でごみの「カサ」・体積は減らすことは出来ます。(私は20%どころか40%ぐらいの減量に成功しました)
しかし、ライフスタイルを変えない限り「カサ」・体積は減らせても、全体の重量は変わらないのではないかと言う疑問がでてきました。
なぜなら、指定袋はすべてリットル・容量です。
ところが、ごみの処理量はトン・重量で計算しています。焼却灰もトン・重量です。
私の質問に竹本部長は「既に有料化した市では、このやり方で減量に成功している」と答弁しました。
液体なら重さと容積がほぼ比例するでしょうが、ごみの場合は果たして体積の減量が重さの減量に比例するのかどうか。このメカニズムを知りたいですね。
税と料金徴収について
また、ごみ行政を考えるとき税で行い、さらに料金を課すことは問題があると思います。
減量化を市民に理念で迫るのではなく、料金徴収と言う一種の強迫観念を抱かせて減量化をはかるのはよくないと考えます。このやりかただと、一定の時期が過ぎたら意識が薄れ、今度は金さえ払えばいくらでも出すと言う感覚に陥ります。
行政の側からも、料金を払ってもらっても、かえってごみを増やすことになればなんにもなりません。
減量を成功させるには、もっと行政と市民が学習し協力していくことが大切だと思います。
by chieko_kakita
| 2005-09-16 22:50