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元日本共産党池田市会議員垣田千恵子の日記です。 垣田千恵子のホームページにもリンクしていますのでTOPからご覧下さい。


by chieko_kakita
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柳沢厚生労働大臣は大臣の資格なし

 2007年2月1日
柳沢厚生労働大臣の「女性はこどもを産む機械」という低劣で女性蔑視の発言に、当然のことながら厳しい批判の声が出ています。
 
 外国のメディアもいっせいにこのことを批判し、皮肉をこめてコラムなどで報道しています。
 ところが、安倍首相は柳沢氏の罷免を拒否し、留任するように求めています。
 公明党の太田代表は「首相の方針を支持する。少子化対策、雇用問題に全力を尽くすことが一番大事だ」と述べ、辞任は不要との見解を示しました。

 ことここに至っては安倍政権全体のモラルにかかわる問題になってきました。

 古い男性支配の考え方のもとに女性を一人前の人間として見ていないことが、根底にあるからこのような発言がでてくるのです。昔からある典型的な性差別です。
 21世紀は人権の世紀として花開く世紀にしようとする世界の流れと全く逆の思想です。日本中があきれ返って怒っているのに居座り続けるのは、安倍政権に感覚のずれがあるからではないでしょうか。「教育改革」というのなら、政府与党の閣僚の男女平等教育を一からやってもらいたいものです。

 また、少子化の社会的要因を作り出した歴代自民党政治の責任を棚上げして、少子化の原因と解決策を女性に向けられている点も無責任だというしかありません。
 
 雇用の崩壊で非正規労働者がふえています。経済的に結婚できない若者が増えていることや、正規雇用であっても長時間労働で父親の育児参加も困難であること、子育てに費用がかかりすぎること、女性も男性も育児休暇が取りにくい職場環境、加えて産科・小児科医の不足や保育所不足など、少子化の原因を数え上げればキリがありません。
 
  
 自民党政治のもとでもこれまでに、まがりなりにも「安心して子どもを生み育てるための各省庁連絡会議」などが10年間以上開かれてきたのです。(一向に効果はなく、出生率は下がり続けていますが・・・。それは根本的な解決策に踏み込んでいないからです。)
 少子化がすすんでいたけれど、社会的な条件を整備して出生率を改善した先進国をよく研究し、施策を打つのが厚生労働大臣の仕事です。

 時代錯誤の発言とともに、こうした経過も何も全く知らないかのような人に厚生労働大臣の資格はありません。
 
 
 
 
 
by chieko_kakita | 2007-02-01 22:25