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元日本共産党池田市会議員垣田千恵子の日記です。 垣田千恵子のホームページにもリンクしていますのでTOPからご覧下さい。


by chieko_kakita
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柳沢発言擁護とジェンダーフリー教育バッシング

 2007年2月11日
 柳沢厚生労働大臣が今度は「子どもを2人以上持ちたいという若者はきわめて健全」と発言したことで、「子供が1人だったり、いなかったりするのは不健全なのか」「女性を『産む機械』と述べたことが本音であった」「口では反省を言うが、何を反省しているのか不明」等と批判の声が相次いでいます。

 憲法(1946年)には、性による差別を禁じ(14条)、すべての人に基本的人権があり(11条)、個人として尊重されなければならないことを宣言し(13条)、「個人の尊重」と「両性の平等」を基本とする家族のあり方(24条)を謳っています。これら男女平等の考え方は戦前の通念を180度転換させるものだったでしょう。

 憲法にもとづく国内法の整備が行なわれ、女性の地位向上の運動がおこります。教育現場でも家庭科の男女共修や性教育、混合名簿などジェンダー・フリー教育が発展してきました。
 ジェンダーフリーの考え方は、人々の生活を大切にし、自分や他人を見るときに、まず性別にとらわれず個人を理解し尊重することであって、決して男優位か女優位かを問題視しているのではありません。
 国連婦人の10年、「女子差別撤廃条約」の批准や世界女性会議を経て「男女雇用機会均等法」の成立や「男女共同参画社会基本法」の施行などジェンダーフリーは大きく発展してきたのですが、2000年ごろから自民党議員などから意図的にバッシングが行なわれるようになって来ました。
 こうしたバッシングは、歴史の流れから見ると逆流になるところから「バックラッシュ」といわれています。
 柳沢厚生大臣の暴言と、それをかばう安倍内閣に私は「バックラッシュ」の動きを重ね合わせてみてしまいます。
 戦前の歴史から見て、女性が人としての人権を否定されるときは、やはり戦争の準備であったりしました。今回の柳沢発言は、ジェンダーの立場からだけでなく男性も含めたすべての人間の問題として捉えなければならないと考えます。
 
by chieko_kakita | 2007-02-11 09:17