産業技術総合研究所の一般公開
2005年 07月 29日
2005年7月29日
産総研関西センター(池田市内にある)の一般公開がありましたので行ってきました。
かつての通産省の研究機関・大阪工業技術試験所が独立行政法人・産業技術総合研究所となってから何年か経ちますが、最先端の研究成果を一般公開することについては、かわらず行われているようです。
最先端といっても小中学生や高校生向けだとのことで、とことん最先端になると、むしろわかり難い面があるので、工夫をしているとのことでした。
私が行ったのは2時50分ごろでしたが、受付職員の人がたまたま知り合いだったものですから「たくさんの人で大変やね」と声をかけると、「朝から2000人よ」とのこと。夏休みの自由研究のヒントにしようと、親子連れが大半です。
広い敷地の中にある研究棟ごとにテーマをもち、実験や体験コーナー、講演など多彩な催しが行われていました。研究者の指導をうけ、作業台を囲んで子どもたちが一生懸命工作をしている場面を随所で見ました。
私は、「光で環境をきれいにする光触媒」という特別講演会場をのぞきました。酸化チタン光触媒は、光を当てて有害物質を分解することができるという、ものすご~い研究成果です。
光触媒の原理から応用までプロジェクターを使って解説がありました。
水処理、脱臭、大気浄化、抗菌防カビなどさまざまな応用が可能とのことです。
特に注目したのは光触媒でサリンより猛毒のダイオキシンまでも除去できるということです。 すでに全国で10箇所ほど実用化されているそうです。
これって!最終処分場への産業廃棄物や焼却灰の量を減らすことが出来るのではないか?
もっと拡大して、全国で問題になっている小型焼却施設から出たダイオキシン類の除去にも応用できるのではないか?昨日、能勢か豊能ではダイオキシンを溶融する施設が建設されたという報道があったけれど、分解と溶融の違いは? 等など聞きたいことはありましたが、とても素人の単純な質問はできませんでした。会場からはチタンがどうのとか、化学的な質問が多かったのです。
今回全体として感じたことは、同研究所はこれまでの国の機関としての産学協同研究の立場から大きく転換してきているなと思いました。独立行政法人として積極的に環境産業にアプローチしていく姿勢が印象的でした。
優れた研究成果が低コストで実用化されることこそが、社会発展と人類に貢献すると思うのですが、独立行政法人そのものが採算性を追求されるとなると、どういうことになるんでしょうかね。
産総研が開発したというセラピーロボット・「パロ」ちゃん。癒しのロボットです。子どもたちが触ったり、なでたりしていました。
産総研関西センター(池田市内にある)の一般公開がありましたので行ってきました。
かつての通産省の研究機関・大阪工業技術試験所が独立行政法人・産業技術総合研究所となってから何年か経ちますが、最先端の研究成果を一般公開することについては、かわらず行われているようです。
最先端といっても小中学生や高校生向けだとのことで、とことん最先端になると、むしろわかり難い面があるので、工夫をしているとのことでした。
私が行ったのは2時50分ごろでしたが、受付職員の人がたまたま知り合いだったものですから「たくさんの人で大変やね」と声をかけると、「朝から2000人よ」とのこと。夏休みの自由研究のヒントにしようと、親子連れが大半です。
広い敷地の中にある研究棟ごとにテーマをもち、実験や体験コーナー、講演など多彩な催しが行われていました。研究者の指導をうけ、作業台を囲んで子どもたちが一生懸命工作をしている場面を随所で見ました。
私は、「光で環境をきれいにする光触媒」という特別講演会場をのぞきました。酸化チタン光触媒は、光を当てて有害物質を分解することができるという、ものすご~い研究成果です。
光触媒の原理から応用までプロジェクターを使って解説がありました。
水処理、脱臭、大気浄化、抗菌防カビなどさまざまな応用が可能とのことです。
特に注目したのは光触媒でサリンより猛毒のダイオキシンまでも除去できるということです。 すでに全国で10箇所ほど実用化されているそうです。
これって!最終処分場への産業廃棄物や焼却灰の量を減らすことが出来るのではないか?
もっと拡大して、全国で問題になっている小型焼却施設から出たダイオキシン類の除去にも応用できるのではないか?昨日、能勢か豊能ではダイオキシンを溶融する施設が建設されたという報道があったけれど、分解と溶融の違いは? 等など聞きたいことはありましたが、とても素人の単純な質問はできませんでした。会場からはチタンがどうのとか、化学的な質問が多かったのです。
今回全体として感じたことは、同研究所はこれまでの国の機関としての産学協同研究の立場から大きく転換してきているなと思いました。独立行政法人として積極的に環境産業にアプローチしていく姿勢が印象的でした。
優れた研究成果が低コストで実用化されることこそが、社会発展と人類に貢献すると思うのですが、独立行政法人そのものが採算性を追求されるとなると、どういうことになるんでしょうかね。
産総研が開発したというセラピーロボット・「パロ」ちゃん。癒しのロボットです。子どもたちが触ったり、なでたりしていました。
by chieko_kakita
| 2005-07-29 16:56