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元日本共産党池田市会議員垣田千恵子の日記です。 垣田千恵子のホームページにもリンクしていますのでTOPからご覧下さい。


by chieko_kakita
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今日 62年目の終戦記念日

 2007年8月15日
 62年目の終戦の日の今日、テレビや新聞で特集が組まれていますが、しんぶん赤旗の特集のなかで1面に元NHK解説委員長・評論家の山室秀男さんが、8・15をどう考えるのかとの赤旗の取材に応える記事がありました。
 山室さんは「安倍内閣の歴史認識の中心は日本の戦争がアジア開放の戦争で、戦争の目的はよかったということだが、国際関係のなかで日本の戦争を見直すという作業をやれば、たちどころに日本のやっていたことがわかるはず。日本軍による戦争に正当化の余地はない」と断言しています。
 また戦中、日独伊三国軍事同盟を結んだ松岡洋右外相は、戦後A級戦犯として起訴され、判決を受ける前に病死しますが、病気見舞いに来たおいの佐藤栄作に対して「大間違いをしてしまった」といったそうです。当事者が「大間違いだった」といっているのに、「正しい戦争だった」とは、どういうことでしょう。・・・と問いかけています。
 さらに、日本共産党の宮本顕冶さんが亡くなったとき、評論家の加藤周一さんが「宮本顕治さんは反戦によって日本人の名誉を救った」と語ったことを引用し、山室さんは、「宮本顕治さんの12年間の獄中生活は世界に通用する輝かしい経歴なのです」と語りました。

 「国際的なものの見方というのは、自分本位でなく相手はどう感じ、世界はどう考えるかと思うこと。私達は日本人である前にまずアジア人であることを原点として、つねに国際情勢のなかの日本の姿を点検していかなければならない」と結ばれています。


 安倍内閣は侵略戦争を正当化する「靖国」派で固めた内閣です。これに対して七月の参議院選挙で国民の多くは拒否回答を突きつけました。
この点では、閣僚より国民の方が「国際的なものの見方」を身につけているといえます。
 従軍慰安婦問題では、被害女性の苦しみに思いをはせるのではなく平然となかったことだと言ってのけ、アメリカのメディアに意見広告まで出しました。これには国際的批判を受け、アメリカの下院本会議で「慰安婦問題で日本政府に公式謝罪を求める決議」が採択されました。
 これも国際社会で通用しないことであって、日本人として恥ずかしいことです。

 山室さんの話から、日本の姿が国際的にどのように受け止められているか冷静によく見ていくことが大事だと思いました。

 終戦の日にあたり、あらためて過去の過ちを正当化する逆流の克服と、憲法の原則を守り抜く決意をしました。 
by chieko_kakita | 2007-08-15 23:09